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<日時>
 2012年10月14日(日)晴れ
      15日(月)雨のち晴れ

<行先>
 大朝日岳(山形)日本百名山

<アクセス>
 車:東京→[東北自動車道]→月山IC→日暮沢小屋(7時間)

<人数>
 単独

<コース>
 1日目:日暮沢登山口→ユーフン山→竜門小屋 [CT:4.5h/5.5h(休憩込み)]
 2日目:竜門小屋→大朝日岳→小朝日岳→日暮沢登山口 [CT:7h/7.5h(休憩込み)]

<内容>
 今年は寒暖の差が激しく、10年に一度の紅葉の当たり年と言われている。

 私は毎年、この時期は仕事が忙しい。
 今年も例年になく、深夜残業、休日出社が続いていた。

 悶々としていた。
 苛々していた。

 そして、紅葉山行を諦めかけていた。



 そんなある日、
 プロジェクトの都合により、唐突に 日曜、月曜と二日間の休日が生まれた。


 「行くしかない。」


 登ってみたいと ずっと思っていた紅葉の山があった。
 それが この朝日連峰の盟主、大朝日岳である。

 4年前。
 好きな紅葉の山はどこですか?と尋ねたら、
 「沢山ありますけど、大朝日岳とか良かったですよ。ぽっかさんも いつか 是非 行ってみて下さい。」
 と、、この山を勧めてくれた方がいた。以来 ずっとリマインドしていた山なのだ。



 土曜の夜22時頃に仕事場から帰宅し、風呂に入りパッキングをする。
 いつもはいい加減な防寒関連の装備もしっかりと。

 深夜0時に出発した。

 この山は東京からのアクセスが大変。車で7時間もかかる。

 百名山であり、登山者にはメジャーな山で、本州の山では南アルプスや飯豊連峰と並ぶ
 山深い山、即ちアクセスが大変な山、、、である。
 電車・バス等の便も悪く、皆 苦労してアクセスする。

 不便さと反比例するように、色濃い自然を体感できるのは山遊びの醍醐味である。
 従って、何とも悩ましい問題である。




 眠気を堪えて東北自動車道を北上するが、
 那須のSAで限界を感じ、仮眠を取った。
 せめて福島には入りたかったな。。




1日目:日暮沢登山口→ユーフン山→竜門小屋

10:00 日暮沢登山口出発
 高速道路を走らながら見るこの日の朝日は蜜柑色で、とても美しかった。

 朝日の美しさは山の紅葉を引き立てる。
 この日の夜に後述の小屋番さんに聞いた話では、この日の朝の紅葉はとても鮮やかで、
 今シーズンで一番の美しさだったそうだ・・。

 日暮沢登山口についたのは、9:30を過ぎていた。
 駐車場に入りきれない車が列をなして路駐していた。

 恐らく今日下山して、ほとんどの車がなくなるだろうと思われる。


 登山口には立派な避難小屋が建てられていた。
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 水場があり、出発に備えて給水をする。
 と・・・・ここで事件!!

 ”ちゃっぽーんっ”

 なんと水場のバケツに胸ポケットのiPhoneが落ちてしまった。
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 ごいーーーーん。


 慌てて救出し、、、その後もなんとか動作はしたものの、出発前にテンションはだだ下がりだった。



 登山口を出発し、ノロノロと登り始める。
 今日の目的地は稜線上にある竜門小屋。
 小屋まではコースタイム5時間の登りである。


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 紅葉は9月の下旬から始まり、10月末頃までに頂上から徐々に麓まで下りてくる。
 登山者の楽しみは「稜線付近の紅葉」。
 北東北をはじめ、朝日連峰の「稜線の紅葉」は例年だと10月の第1週が見頃である。
 しかし今年は残暑が長引いたため、全国的に紅葉が1週間程度 遅れていると思われる。
 従って、、、まだ見頃に間に合うかもしれない。

 あくまで私的予想なので、登ってみるまで わからない。



 麓は青々としているが、標高をあげるごとに徐々に葉の色が変わり始める。



 そして登山開始から約3時間後の12:50頃、稜線に出た。
 果たして紅葉は・・・・・。


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 おっ? おっ? 

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 いい感じじゃね?


 稜線に上がったことで、視界を塞ぐ木々が減り、朝日連峰の山並みが見えてきた。

 遠くに二百名山の以東岳が見える。
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 山仲間の評判がいい山だ。
 日程に余裕があれば この山も登って縦走したいのだが・・・。

 思いを馳せる。


 さて、この先の稜線も気になるが、果たして・・・・。

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 おお・・燃えてる!
 紅葉と緑のパッチワーク。美しい。


 振り返って歩いてきた道を上から見下ろすと、これも綺麗だ。
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 山に登ると登るのに夢中で前しか見ない事が多いが、
 しばらく登って振り返ると見えなかったものが見えてくるもので、新たな気付き、感動が生まれる。

 この辺は人生にも似ている事ではないかと思う。


 写真を撮るために立ち止まる機会が多くなり、中々先に進まない。


 おやつは進む。
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 稜線を進めば進むほどに、、、。
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 紅葉の色味が鮮やかになってくる。
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 前方も紅葉。
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 後方も紅葉。
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14:30 ユーフン山 到着
 この辺りが一番に鮮やかな紅葉だった。

 ユーフン山頂で すれ違った 下山中のおじさんと紅葉の美しさを共感。
 「(下山のために)カメラをしまったり、取り出したりで大変だ」と苦笑されていた。
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 向こうの稜線沿いに、今夜の宿泊予定地の避難小屋、竜門小屋が見えてきた。
 絵になる風景である。
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 時間もあるので、紅葉を眺めながらまったりと牛歩で登る。
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 以東岳へと続く稜線へと分岐を曲がると小屋も近い。
 ちょっと死角になって見えないが、この先に先ほど見えていた竜門小屋がある。
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 こちらは明日歩く予定の大朝日岳方面、竜門山の西側斜面の紅葉。
 明日の天気は朝方が雨の予報。
 なんとか好転してくれよと天に祈る。
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15:40 竜門小屋 到着
 そして、竜門小屋到着。
 意外と?立派な小屋である。

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 竜門小屋には小屋番のおじさんが1人。

 小屋番さんは体格がよく、白いヒゲを生やした、いかにも「山男」という風体のおじさんだった。
 翌日に小屋を閉めて下山する(つまり冬季休業に入る)そうで、
 今日が最後の山小屋の夜なのだそうだ。


 昨夜は20名ほど泊まったが、今夜は日曜の夜ということもあり、今のところ私の他に客がいないそうだ。



 前述の通り、朝日連峰は国定公園のため、テント泊は禁止。
 稜線にある小屋は 全て避難小屋で、食事も寝具も自分で用意しなければいけない。
 しかしながら避難小屋だから利用料は安い。なんと・・・・1500円。

 また普通の山では考えられないことだが、この小屋のトイレは水洗式である(しかもかなりの水量)。
 水の確保、下水処理が難しい稜線においてこれは大変に珍しいことである。
 少なくても私は初めて山で水洗トイレを経験した。
 小屋番さんによると山形県が山小屋の整備にかなり力を注いでるそうで、
 飯豊連峰においても唯一 山形の小屋、梅花皮小屋は設備が充実しているそうだ。


 小屋前には水場があった。
 小屋番さんに聞いたら沢水ではなく、れっきとした湧き水とのこと。
 なるほど。 飲むと大変においしい水であった。

 ちなみに、朝日連峰は水場が多い豊かな山であるのも1つの特徴である。
 おかげで 荷物もいつもより随分と軽くなっている。


 避難小屋に入り、荷物を起き、、、壁にぶら下がっているノートを見ると、
 かなり古い時代からの記録があった。
 山ブロガーで一方的に名前を知っているテントミータカさんの名前もあったりして、
 ちょっとだけテンションがあがった。


 夕方になり食事の準備を始めると・・・

  小屋番さん「よかったら、こっちきて一緒に呑まない?」


 団欒に誘ってくれた。

 コンロの近くに私の分をマットをひいてくれて、コンロを囲んで二人で静かに呑む。

  小屋番さん「湯豆腐 食べない?」

 鍋から湯豆腐をよそり、鰹節と青のりもたっぷりついた贅沢仕様。
 ネットでしか購入していない豆腐だそうで、長期保存が可能な上に味もいいとの事。
 有難くご馳走になった。


 実は・・・食事中、私は持参した日本酒で作った熱燗を誤ってこぼしてしまったのだが、、。

  小屋番さん「日本酒 呑まない? いいよ、どうせ今日で最後なんだし。
        呑みきっちゃった方がいいんだ。」

 と豆腐だけでなく、熱燗をもコップに注いでご馳走してくれた。
 寛大な方だなと思った。

 熱燗を含むと、、これが絶妙な温度でさ。うめーのよっ!
 この手慣れ具合は、かなりの酒好きとみた。

 聞くと、やはり客とこうして呑まれることが多いそうで、、。

 消灯を過ぎても呑みたいものだから、
 管理人室で盛り上がりすぎて、客から注意されたこともあると笑って話してくれた。

 似てる。。私はすぐに 赤石岳頂上避難小屋の小屋番さんを思い出した。
 

 一杯、二杯と、、、厚かましくも勧められるままに お酒をいただき、 
 ぼちぼちと山の話を語らいながら、 まったりと夕べの一時を過ごした。

 山に来て、こんな居酒屋のような時間が持てると思っていなかったので、嬉しかった。

 

 17時になり、小屋番さんは他の小屋との無線による定期交信を始めた。
 私にも内容を聞かせてくれる。

 同山域の狐穴小屋と、天狗小屋と情報交換を始める。

  小屋番さん「竜と狐と天狗が話しているんだよ。おもしろいでしょう?」

 会話の途中で私に解説してくれるのが可笑しかった。
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 どの小屋の小屋番さんも明日で小屋閉め、何ヶ月も小屋で生活されているので、
 下界が恋しい口調でもあったが、なんとなく寂しさも感じているような感じもあった。



 交信が終わった直後に、以東岳から縦走されてきた50代の男性登山者の方(Yさん)が到着された。


 内心、「呑み仲間が増えたな」と増員を少し嬉しく思った。



 最初は私達の酒盛りを遠巻きにみて遠慮されていたYさんで、もしやこのまま寝てしまうのかと心配?もしたが、
 (私はいったい何者の立場なんだろう・・・・)

  小屋番さんの「お代は結構ですから、まあ、一緒にやりませんか?」 との誘いに、

 じゃあ、30分だけ・・・・と加わった。

 既にこの頃には私はずうずうしくも自分でヤカンの熱燗を注ぐようになっており・・・、
 それすら呑みつくし、ホットウィスキーを頂くぐらいに、、、調子に乗っていた。。(汗)



 当然ながら Yさんも30分で終わるわけもない。
 3人に増えたことで宴も盛り上がり、20時頃まで 3人で楽しく山談義をしながらお酒を呑んだ。



 呑んで話を伺っているうちに、、この小屋番さんは只者ではない方であることが解った。
 なんとエベレストに登頂された事のある方で、また K2にも挑戦されたことのある登山上級者であった。
 つーか、もう登山家のレベル。。。
  参考サイト: http://www.sangakukai.jp/sub43html.htm

 K2の方は敗退をされたそうで、来年もK2に再挑戦されるらしい。



 山屋というのはこういう方を言うのだなというぐらい、小屋番さんのエベレスト・K2登山の話、
 登山界の話、冬山登山の話が凄くて、、、、
 私は宴の後半の方になると「すごい」と「へー」と「えー!?」という感嘆の言葉しか
 発せないほどだった。

 冬山も厳冬期の奥穂や鳥海山をやられていて、いや、、もう話の内容がいちいち凄い。



 「エベレストに登る」と簡単に言うけど、日本に1億2千万人人口があるうちの たった186名しか登頂していない
 わけで、その内の1人って考えると改めてとんでもない方なのだと思いませんか?



 小屋から既に暗くなった外をみると、麓の夜景が見えた。
 小屋番さんが夜景解説してくれる。
 北方に酒田市。東方に山形市。
 西方の遠くにぽつんと光が見えたのだが、それは なんと佐渡の漁火だそうだ。
 朝日連峰から日本海、佐渡が見えるとは思ってもみなかったので感激した。


 お酒やおつまみをたらふく頂いて、(いやほんと、追加料金を翌朝に請求されるのではないかと
 恐れるほどに 笑)

 上級な山トピックを聞かせてくれて、
 質問をすれば、なんでも丁寧に返してくれて、、。
 なんか小屋番さんが山そのものって感じだったな。


 いい宿に、いいタイミングで泊まれた事を幸運に思った。
 この日の夜は天気が荒れたが、酒がほどよく染み渡り、、、朝まで ぐっすりと眠った。





 (「大朝日岳 2日目:燃え萌え朝日連峰★★★」へ続く)


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