admin admin Title List
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

120826_999.jpg
ジャンダルム 1日目:上高地~穂高岳山荘 ★>から続きます


ジャンダルム 2日目:奥穂・西穂縦走★★★
 2日目:穂高岳山荘→奥穂高岳→ジャンダルム→間ノ岳→西穂高岳→西穂高山荘→上高地


8/26(日) 3:30 起床
 目を覚ますと、日の出二時間前ではあったが、まだ外は暗かった。
 テントから顔を出すと、天の河までは見えないけれども 十分に星が見えるほどの暗さではあった。

 気になっていた頭痛は治っていた。
 よし、行けるぞ。


 ・・・しかし 頭痛で安眠出来なかったこともあって、酷く眠かった。

 結局寝袋で4時頃までうだうだ過ごしてしまい・・・。
 慌てて出発の仕度をすることとなった。




4:45 穂高岳山荘出発
 アミノバイタルを口に含み、出発だ。

 まずは、山荘を出ると奥穂までの急登だ。

 私同様に西穂までの縦走を目指す人、奥穂山頂で御来光を眺めたい人 らで、多少渋滞が起きる箇所もあったが、
 今日は比較的空いている。
 やはり盆休みの翌週の行楽地が狙い目の法則だな。

 見下ろすと 穂高岳山荘。
 120826_006.jpg


 ちなみに・・昨夕 ザイテングラードの登りで地図を落としてしまうアクシンデントがあったのだが、
 小屋で地図をコピーしてもらっていたりして。(100円)  感謝です。

 随分空も明るくなり、日の出が近い。
 岐阜側に聳える笠ヶ岳。 西穂までの稜線歩きを見守ってくれる山なのだ。
 120826_007.jpg


 涸沢岳と北穂高の間に槍ヶ岳も現れた。
 120826_008.jpg


 そして奥穂高岳山頂まであと一歩というところで、御来光。
 120826_009.jpg


 そして茜色の朝日を浴びて染まる 西・奥のギザギザの稜線に衛兵 ジャンダルムが右前方に姿を現す。
 穂高連峰は西穂側からみる方が美しいと思うが、ジャンダルムは奥穂側からみるのが美しいと思う。
 120826_012.jpg

 難所である馬の背を通過する挑戦者達。
 茜色のスクリーンにシルエットが浮きだって素敵な光景だった。
 120826_013.jpg

5:27 奥穂高岳山頂到着
 御来光鑑賞で賑わう山頂は周囲の写真を撮って通過する程度にした。
 120826_014.jpg

 南東、雲海から頭を突き出す八ヶ岳がみえた。
 120826_015.jpg

 槍ヶ岳は北アルプスの人気者。皆が北方へ向けてシャッターを切っていた。
 120826_018.jpg

 そして・・しつこいけど 南方に聳えるジャンダルム。 近いようで遠い山。
 120826_019.jpg

 行くぞ! やんぞ!


 いよいよ縦走路に足を踏み入れる。
 120826_020.jpg


 細い尾根道を歩き、
 さっそく最初の難関。馬の背。
 この時間が一番 混みあう時間帯で、渋滞が起きていた。
 120826_021.jpg


 馬の背は道中で一番 高度感を感じるポイントであった。
 

 劒岳のカニノヨコバイ、戸隠山の蟻の戸渡り、そして鳥取大山の剣ヶ峰のヤセ尾根を
 思い出した。

 とはいえ、ホールドもしっかりしていることもあり、
 確実に降下すれば問題はないと思った。

 後続から続々と馬の背を降りてくる。
 120826_022.jpg

  後続の方「えー。撮らないでよー。(笑)」
  私 「すみません。(汗) 人がいないと絵にならないんです!」

 謝りつつ、容赦なく撮影させていただいた。
 容赦なく掲載させていただいた。


 いくつかの垂直にも思える壁の登下降を繰り返す。
 120826_024.jpg


 この縦走において 私なりに安全に歩く心構えがあった。山登りする人には当たり前の事ではあるが。

  ・直線でなく、ワイドなホールド位置を選ぶ
  (よく手足が届かないという書込みがあるが、これをすることで
   手足の長さに丁度いいホールドは見つかる)
  ・滑落リスクを考えてコースを選ぶ。
  ・落石を起こさない。落とされないコースを選ぶこと。
  ・落石防止のため、前後の人を疑う。按ずる。
  ・常に手足の浮き石を警戒。

 トレースは落石予防のために重要ではあるが、依存するのもよくない。
 ある程度現場で状況を見極めることが必要だと思う。


 高度感のあるトラバースもいくつもあるが、いずれもしっかりホールドはあるので、落ち着いて渡れば大丈夫。
 120826_025.jpg

 奥穂山頂を発ってから45分。
 ジャンダルム直下へ到着した。遠いと思っていたが奥穂側からだと思ったより近い感じ。
 120826_027.jpg

 直登をする人もいるが、私はトレースに従い、まいてから登った。
 120826_028.jpg

 まあ・・巻き道とは思えない高度感なのですが。
 120826_029.jpg



 そして飛騨側の岩場をガシガシと登り・・いよいよ。。。


6:25 ジャンダルムへ登頂
 120826_032.jpg


 登った。

 登っちゃった。

 達成感と言いようのない感激が込み上げる。
 120826_036.jpg


 360°パノラマビュー。
 120826_034.jpg

 120826_039.jpg


 やったぜ!(撮影していただいた方、苦笑)
 120826_031.jpg


 登頂者は皆、私と同じように、、私以上に感激に浸っていた。



 さて。。。
 登頂したからといって、家に瞬間移動できるわけではない。

 ジャンダルムは奥穂側からみると中間地点ほどもない1/3 程度にも満たない地点である。
 先には決して気を抜けない難路が続く。


 気合を入れてジャンダルムを発った。
 120826_038.jpg


 この後の道では、他の登山者の落石の音をよく聞くようになった。
 120826_040.jpg

 「ラークッ!」と掛けない人もいる。

 スポーツ感覚で安易に踏み込む人も少なくない。
 落石を落とされないように前後の登山者との感覚に注意しながら先に進んだ。
 120826_041.jpg


7:37 天狗のコル到着
山荘を出発して約3時間。天狗のコルに到着した。

 ここは避難小屋跡があり、格好のビバークポイント。
 この日も、ここでのビバークを予定して登ってくる人が数人いた。
 120826_045.jpg

 うらやましいポイントだ。

 またここは岳沢に通じる路の分岐点でもあり、いざという時のための唯一のエスケープルートでもある。
 120826_046.jpg


 それにしても強い日差し。
 日焼け止めを無視して、じりじりと肌が焼かれる。

 昨日の疲労もあり、だいぶ疲労を感じてきた。
 この日3袋目ぐらいのアミノバイタル様をいただきながら、小休止。
 

 天狗のコルを出発は、いきなりの垂直の壁の登りから始まる。
 さて、、、、後半戦のスタートだ。
 120826_047.jpg

 気が抜けない。そして、要体力。
 120826_049.jpg


 天狗岳への最後の登り。
 120826_050.jpg


8:22 天狗岳 山頂到着
 120826_051.jpg

 1つの山を越えると、また次の山。

 試練があれば達成感と充実感で満たされる。

 縦走の醍醐味だ。

 120826_052.jpg

 天狗岳からの下降。
 上から見降ろした写真。
 120826_054.jpg
 左下に豆粒のように赤い服を着た人が見えるが・・あそこまで下降する。
 
 天狗岳を過ぎると逆スラブの難所が現れる。
 ここでは鎖を頼らせていただいた。
 慎重に降りる。
 120826_056.jpg

 ちょっと間違えば飛騨側へ落ちていく。無事では済まないだろう。
 120826_057.jpg

 とはいえ、難所という意識があることもあってか、伝えられるほどの危うさを感じずに通過する事ができた。
 120826_059.jpg


 ただ、雨に濡れたら怖いところだな・・と思った。
 というか、、雨に濡れたら 怖いところだらけの縦走路。


 天狗を最下部まで下降するとまたもやビバークポイントが現れた。
 ああ・・泊まりたい。
 120826_060.jpg


 テントを張りたい思いを堪えて・・・先に進む。


 続く間ノ岳山頂へ向けては 
 120826_061.jpg

 長~~~~~い垂直に近い鎖場が試練として立ちはだかる。
 120826_062.jpg

 見上げると 長~~~~~~~~くて、垂直(に近い)。
 120826_063.jpg


9:16 間ノ岳山頂到着
 出発から約4時間半、間ノ岳山頂に到着した。
 ここからはジャンダルムがよく眺められた。奥穂からのドーム状の形と全く異なり、不思議である。
 120826_064.jpg


 間ノ岳から赤石岳の間は浮石が多く、落石や滑落 要注意なエリアである。
 あまり知られていないが、事故が多いエリアだ。
 120826_065.jpg

 「ラークッ!」という掛け声が 時々 聞こえるようになる。
 間ノ岳からの降りは特に落石が起こりやすそうな危険な足場だった。
 足下に、頭上に気を付けて慎重に歩いた。

 道程も後半にさしかかり、気の緩みが事故につながりやすい。
 登山の事故は難所の後や下りで生じるものがほとんどという話を聞いたことがある。
 自分の経験上でもそうだ。
 120826_066.jpg


 意識的に緊張し、後続の登山者の方にも 自分から距離を取るように呼びかけながら歩く。
 120826_067.jpg

 写真に赤茶けた岩があるが、こういう種類の岩が微妙に脆い。
 しっかりホールドできたと思い加重した途端に崩れたり、スポッと岩肌から抜けたりして、冷やりとした。


 安全のために危ない浮石を山道から外れた崖から落とすと、ガラガラと雪だるま式に・・・
 がけ崩れを起こすように・・物凄い轟音を響かせて落ちていった。

 小石を落としても大事故になりかねない。

 怖い山域だと思った。
 
 最後の難関を抜けると、危険区域の脱出が近い。


10:38 P1到着
 P1(無名山の山頂)へ到着すると、西穂のピークが目の前。
 120826_068.jpg

 西穂のピークが混み合っているようなので、P1のピークで大休止した。

 これで穂高連峰ともお別れだ。

 だいぶ雲があがってきて、歩いてきた穂高の峰々は隠れてしまったが、
 それでも名残惜しく、30分ほど P1ピークに佇み、山を見ていた。
 120826_070.jpg


11:06 西穂高岳到着
 P1から10分ほどで西穂高岳山頂へ。
 120826_071.jpg


 ここから一般登山道に戻る。
 登山者の雰囲気も変わり、いっきに緊張の意図が解ける。

 山頂で記念写真を撮影し、休憩なしで先へ進んだ。

 

12:10 西穂高岳独標到着
 独標は大勢の人で賑わっていた。

 大衆化するとマナーの悪い人がどうしても増えてしまうのだが、
 中でも関西のおばちゃん軍団のマナーの悪さは際だっていた。

 足場の狭い頂上を考えず、我先にと大勢で押しかけながら、、
 「山頂標識に荷物を置くのは非常識ですよ!」
 とか行って、若者の荷をどかせ、集合写真をそそくさと撮り、
 撮った直後から「早く降りよう。なんで降りないの?」と下山のために並んでいる私達の横入りを
 しようとする始末。

 貴方達のせいで下山渋滞が起きているというのに・・・・。




 ここで2件の事故が ほとんど同時に起きた。

 おばちゃん軍団の1名が独標手前の岩場で筋肉疲労を起こし動けなくなったのだ。
 先の渋滞はこのために起こっているのだが、、先ほどまでの仲間も 故障したら面倒な存在と変わるようで、、。
  「動けないらしいわよ。ヘリコプターを呼ぶしかないわね。」と他人事のように言い
 我先に「早く下山しよう。」という。

 この態度・・・。
 ツアーだからしようがないのか?
 いやな気持ちになった・・。


 もう1件の事故は 同じ岩場で転び後頭部を打って倒れた男性のようだが、
 こちらは深刻で、体が痺れて意識も朦朧としているとのことだった。
 下山の順番が来て、事故を起こした男性の脇を通ると、、 
 なんと道中抜きつ抜かれつで(結局抜かれつされていた)歩いていた男性だった。

 しっかりした足取りで難所をクリアしていたのに・・・。
 こんな簡単な岩場で???

 真の難所は油断と慢心にある。

 その方を見下したいわけでは決してなく、自らの失敗経験にも重ねて、
 最近は確信めいて思います。
 家に帰るまでが遠足。なんだよなあ。ホント。

 この後 ヘリコプターに救助されたようで、無事に回復されることを心より祈る限り。

 独標を過ぎればひたすら下るだけ。
 120826_072.jpg


 しかしながら高度は下がるが、気温も上がる。

 ここからは積み重なった疲労と暑さとの闘いだった。

 熱く・・渇いた私には・・・西穂のソフトクリームを食べることで
 頭がいっぱいだった。


13:52 西穂高山荘 到着
 「ソフトクリームっ!! 金ならなんぼでも出すで~!!!」

 なぜか関西弁で そう叫びたくなるのを堪えながら、西穂山荘に駆け込み、、、
 ソフトクリームに頬張る。
 120826_002.jpg


 舌が痛くなるほどに夢中で頬張った。

 至福の時。



15:08 上高地 登山口 到着
 この後、樹林帯を駆け下りるように下山した。(私、下山だけは早いのだ。)
 120826_074.jpg

 ここからバスターミナルまでは観光客も徐々に合流し舗装された遊歩道を20分ほど歩く。
 汗にまみれ、日に焼けた赤い顔をして、大きな荷物を担いで歩く私はそれらの観光客より浮いていた。
 昨日より少しだけ強くなった気がして、勝手に誇らしかった。

 足の親指は両方とも爪が剥がれ、爪と指の間に血豆のようなものが出来て、歩く度に痛んだ。
 鍛えていない足に久々の縦走は堪えたようだ。

 見あげれば さっき歩いた縦走路。
 120826_077.jpg



 16時に予約していた上高地発のバスにも間に合い、帰路についた。

 バスの中で、、、。

 以前 三脚マンさんのブログに表現されていたジャンダルム下山後の感想「帰りのバスの中で心地よい筋肉痛」と
 いうフレーズを思い出した。

 これは確かに心地よい疲労だ。と納得した。


 深夜に帰宅して冷凍庫を開けたら、ビールがえらいことになっていた。
 120826_004.jpg
スポンサーサイト




私にとっては目が眩むような景色と描写の連続ですが、ジャンダルムを経由しての奥穂高岳→西穂高岳の縦走、ぽっかさんの感動が熱く伝わってくる素晴らしい紀行と思います。読んでいてワクワクしました。好天にも恵まれましたね。
両足の親指の爪がはがれたとのこと、大変な頑張りだったのでしょう。比べるべくもありませんが、私も7月中旬に、白馬岳→親不知を歩いたら右足だけですが親指の爪がはがれました。
そんな状況で半月後によく飯豊を縦走したと、飯豊の同行者から変な感心されましたが(笑、爪ははがれそうなときが痛いのであってはがれてしまえばどうってことないですよね?)
お次の山旅の記録も期待しています。
【2012/09/10 23:36】 URL | ねも #tnzvu2vM[ 編集]
ねもさん、コメント有り難うございます。

白馬岳から親不知は私は憧れのルートです。
最後は祖母谷温泉で疲れた身体を癒したい・・
なんて妄想しちゃいます。

親指の爪がはがれるのはこれで2度目か3度目の事で
して、、。

慣れもありますが、ねもさんのおっしゃるとおり、
はがれてしまえば割と再生するのも早いもので、
それほどダメージがある事ではないですよねっ。
頑張った証・・(鈍っている証?)と ちょっと誇らしい
思いもあったりして。

しかし、、登山の上級者の方に伺ったところでは
どうも歩き方に問題があるようです。
基本に立ち戻り、修正しなければと思います。

さて、今年は紅葉が綺麗だそうですね。
秋は忙しく、今年は右手で数えるほどしか行けなさそう
ですが、、マイペースで山登りを楽しもうと思っています!
【2012/09/13 10:39】 URL | ぽっか #fa7VEvUA[ 編集]
ご無沙汰してます。
念願の縦走路達成おめでとうございます。

感無量の山行だったことがよく伝わってきました!
そしてあの高度感、思い出してしまいました。。

奥穂〜西穂のコースは下りになるので
私たちが行った西穂〜奥穂高ルートより恐怖感がさらにアップするような気がします。ご無事でなにより!お疲れ様でした!!

しかし、

真の難所は油断と慢心にある。

本当にそうですね。
私も肝に銘じておきます。
(って、そんな危ないところ当面行けませんが。)




【2012/09/13 22:53】 URL | moko510 #-[ 編集]
>mokoさん
コメントありがとうございます。

念願ですし、感無量ではあるのですが、
とはいえ、それほど強い思いがあったわけでもなく、
山のいろいろな楽しみ方の 比較的濃厚な一部を
味わえたなーという感じがしました。

特に北アのあの辺のメジャーな山域に行くと、
富士山に登るような嗜好の人達もいて、

 1日でこんだけ歩いた記録を顕示したい人、、
 すぐ近くの山にも興味がない人、
 深南の悪口を言っている人、、

そういう会話が特に耳に入ってくるのが気にしすぎなのでしょうが、
私と嗜好が異なる人が多く歩いているように思えて、
ちょっと居心地が悪くも感じました。

【2012/09/16 08:38】 URL | ぽっか #fa7VEvUA[ 編集]
いや~、すごい。
手に汗握っちゃいました。
写真見てるだけで、もう足ガクブルなんですけど・・・(><)

そんな道を抜けてのジャンダルム山頂は、もう格別だったでしょうね。
山頂標識もかじりたくなるってもんですね(^^

それにしても、結構人が多いんですね、ジャンダルム。
みんなすごいなぁ・・・
【2012/09/24 21:57】 URL | まきchin #-[ 編集]
>まきちんさん
コメント有難うございます!

まきchin隊なら往復もしちゃうんじゃないか
ぐらいだと思いますが、落石は怖いですねえ。

全然関係ないですが、パンツの股のところに
穴が空いているのに穂高山荘で気付き、
穴が広がるのをかばいながら歩いた、、。
ということで余計に疲れた気がします。
【2012/09/28 22:11】 URL | ぽっか #fa7VEvUA[ 編集]














管理者にだけ表示を許可する



| HOME |


Copyright © 2017 山みしゅらん, All rights reserved.






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。