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<日時>
 2009年3月21日(土)晴れ

<行先>
 八幡平(秋田県)
    八幡平の真価は、やはり高原逍遙にあるだろう。一枚の大きな平坦な原ではなく、
    緩い傾斜を持った高低のある高原で、気持ちのいい岱を一つ横切ると見事な原始林へ
    入ったり、一つの丘を越すと思いがけなく沼があったりして、その変化のある風景が
    おもしろい。
    -深田久弥「日本百名山」より-


<アクセス>
 車:宮城→(東北道)→鹿角八幡平 IC→秋田八幡平スキー場 3時間
 リフト:秋田八幡平スキー場→秋田八幡平スキー場ピークまで 10分

<人数>
 単独

<コース>
 秋田八幡平スキー場ピーク 9:00 → 9:00 蒸ノ湯休憩所 9:15 →(アスピーテライン)
   → 9:30 雪壁 10:25→ 12:20 八幡平ピーク 12:30 → 13:30 蒸ノ湯休憩所
   → 13:55 秋田八幡平スキー場ピーク
     総歩行時間 5h ※途中 雪壁を登るアクシデントあったため 1h程度ロスか。

<内容>
 3連休を使って宮城の実家に帰ったついでに、、、八幡平でバッカンすることに。
 例年、この時期でも まだパウダースノーや樹氷を楽しめるのだが、
 今年は雪もガリガリで樹氷も落ちているらしい。
 年々暖冬が加速している変化を山から遠い人達はあまり知らない。

 八幡平には裾野に二つのスキー場がある。
 東に岩手側の『八幡平スキー場』と 西に秋田側の『秋田八幡平スキー場』 である。
  ※他に『八幡平リゾート』というスキー場があるが、これは実は別の山にあるし、ゲレンデもノーマル。

 特に岩手側の『八幡平スキー場』はスキーヤーにとっては素晴らしいスキー場なのである。
 国内でも貴重なオープンゲレンデ。つまり・・・規制が少ない・・・つまり
 コース外滑走が認められている・・・・つまり・・より自然に近いスタイルで
 スキーが楽しめるのだ。バックカントリーの宝庫。山全体がゲレンデ。である。

 私も学生時代から お気に入りとしていて・・・その頃はBCなんて 言葉も知らなかったのだが、
 スキーを担いで山に入り、好き放題滑っていた。
 ・・・そんなスキー場である。
 ・・・いや・・「だった」という言い方が正しい。

 八幡平スキー場は近年のスキー客離れに伴い経営悪化。 昨シーズンから営業中止。
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/kikaku/035/
 去年の暮れには譲渡先もみあたらず、、、再建は絶望的になったというニュースもあった。
 貴重な冬の観光資源が・・・また1つ減った。 残念だ。


 今回は多少アクセスが悪くなるが秋田側の秋田八幡平スキー場から入山することにした。

4:30 起床
 朝起きると母親が弁当を作ってくれていた。
 生姜湯をテルモスに入れようと思い、生姜があるか 昨夜たずねたのだが、
 察してくれていて テルモスがテーブルの上に置かれていた。

 私 「おっ・・サンキュ。」

 といいながらテルモスの蓋を開けると・・・鼻をつく生姜の香り。
 おお。スパイシーでいいじゃん。

 一口味見をしてみる。


 ん!?


 私 「ん?!・・・・しょっぱい・・・。」


 母 「あら~、醤油いれたからがなー。」

 私 「んなもん、入れんなっつーの!!!」

 豚の生姜焼き作るんじゃねえんだぞ!



 母 「その方が美味しくなるかと思って」



 くそ。  この人、、大マジメだ。

 その後、お湯を足して塩ッ気を薄めて・・砂糖をドバドバ足して味を修正。

 なんか肉じゃがのおつゆみたいな味になった。。

 私 「うん・・。そうそう。これでな・・ おいしい煮物が作ってな・・。
   って・・・だきゃらああ!! 」

5:00 出発
 そんなドタバタ劇場を繰り広げながら・・出発。
 テルモスの中は生姜湯改め、、煮汁。
 予備のためにホットレモンをコンビニで購入。
 東北道を北上するとやがて朝が明けて青空が広がる。
 岩手山が左手に大きく見えると、、八幡平はもうすぐ。
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 しかし、今回は秋田側からのアクセスなので、青森をかすめながら八幡平の周囲を
 まわるように高速道を走らせて・・・ 秋田の鹿角八幡平ICで降りる。

 スキー場が近づくと積雪も多くなる。気分が高まる。
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8:30 スキー場着
 積雪はこれでも3mあるという。 意外と多いのだ。
 しかしながら 樹木に着雪ないので、最近は雪が降っていないようだ。
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9:00 スキー場ピーク着・発
 このスキー場はリフトが一本しかない。平日は貸切ってプライベートゲレンデとして
 利用することもできる。

 リフトを登ってすぐに出発。初めてなので方角とトレースが頼りだが・・
 トレースはすぐに見つけることができた。 

 さすがに連休で百名山ということもあり、私以外にも山に入る連中が何人かいた。

 正確にはスキー場は八幡平ではなく山毛森という小さい山の裾野にある。
 スキー場のピークから山毛森を回り込むようにスキーでトラバース気味に滑る。

 蒸ノ湯温泉が見える。冬季閉鎖されているが・・4月のオープンに向けてか、
 ショベルカーやユンボで雪掻き作業をしていた。
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 蒸ノ湯への入り口にあたる蒸ノ湯休憩所についた。
 ここで山頂まで伸びる道路、アスピーテラインと出合う。
 アスピーテラインは冬季閉鎖だが途中まで雪掻きがなされているらしい。
 従って蒸ノ湯休憩所までも柵をどければ物理的には侵入可能である。
 実際、侵入してアプローチを稼いでいる輩も結構いた。
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 蒸ノ湯方面は蒸気がもうもうと噴出している。
 帰りに侵入して入浴してみようかと思った。
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 本来の登山口があるが、「アスピーテラインで雪掻き終点まで行った方が早いし楽」
 との情報を入手していたので、、アスピーテラインを登ることにした。
 同じくおじさん1名と2名のカップルがアスピーテラインを、私の前方を歩いていく。
 本来のコースを行く人もいた。 
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 もうもうと蒸気が噴出すのを横目にみながらアスピーテラインにはいる。
 シールをはいて普通の道路を歩くって・・・なんか辺な感じ。
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 アスピーテラインの雪壁は高く、八幡平の豪雪エリアっぷりを示していた。
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 3m50cmぐらいは・・あるかなあ。
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 と・・写真を撮っていたら前方から先程のカップルが引き返してくるではないか。
 喧嘩した? おなか痛くなった? ・・・・んなわけないか。
 ・・・いやな予感がした。


 声を掛けて事情を聞こうと思ったが、、、どうも声をかけにくい雰囲気だったので、
 無言ですれ違う。  とりあえず 先に進んでみる。。 まだ おじさんがいるし。

 ・・・と、なんと その おじさんが引き返してきた。

 おじさん 「ダメ。今日はこの先行けないみたい。 雪掻き工事していて立ち入り禁止だった。」
 私     「えーーーーー!!! まじっすか!」

 先から入山できないとならば、この3mの雪壁を越えるか・・・蒸ノ湯休憩所まで
 引き返して登り返さなければいけない。
 時間と体力的には問題ないが・・なんか精神的につらいな。。

 おじさんも 私と同じ思いだったようで・・雪壁をなんとか登れないかチャレンジし、
 失敗したらしい。

 私も雪壁をブーツで蹴ったりしてステップを作るが、、雪壁は水分含んで氷のように
 固く、スコップでもないと掘れない状態だった。

 おじさん 「こりゃ無理だね~。スコップないと無理だわ。」
 諦めて、、苦笑いしながらアスピーテラインを下っていく おじさん。


 私も・・・・一旦下るか・・・?
 おじさんの「無理だね~」という言葉がひっかかる。
 ホントに無理だろうか?  こだわる。
 考える。  

 サルになる。

 結局。

 ・・・・・・・・・・・掘りましたさ。 雪壁を。
 ・・・・・・1時間かけて・・・。
 この日一番 体力を使ったっと断言できるっ!

 固くて削れない雪壁。
 スキー板のテールを槍のように突き刺すと、意外と雪壁に刺さることを発見。
 深くまで刺して、テコの原理で板を倒すと、、シーソーのように板が雪を割り、
 飛ばしてくれることを発見。

 だんだん要領をつかむうちにはまっていった。

 ステップを作り。攀じ登る。

 攀じ登っては滑り落ちる。

 ステップを拡張する。

 そして攀じ登る。

 そんなことを・・・1時間も繰り返したのだ。 さすがに腕がヘロヘロである。
 牢獄から脱出を試みる囚人の気持ちってこんなかなと思った。

 で・・・1時間の成果がこれ↓
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 3mの雪壁をなんとか攀じ登る。
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 やった!! 俺はやったんだ!!

 達成感に包まれる。
 (これからが本番だっつーのに。)

10:25 シール登行開始
 ようやく・・シール登行を開始する。
 フカフカ。
 感触がブーツを通して足に伝わってくる。。おもったよりやわらかい。 
 歩く場所によって差があるが 10cm~50cmほどのパウダーだった。
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 正規ルートではないのでトレースはない。
 方角を確認し、頂上目指してハイクアップ。
 いずれ正規ルートに合流するだろう。

 日差しがゴーグルしてても眩しい。
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 少し登ると 右手に アスピーテラインを雪掻きしている工事車両が見える。
 一帯に機械音が響き渡っている。
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 ジェット機が青空のキャンパスにチョークでひいたような白線を描く。
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 なだらかな道。 山スキー(正確にはアルパイントレッカーだけど・・)もこれで2回目か。
 慣れてきて随分早足で登れるようになった。なるほど・・スノーシューより早いかも。
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 ホワイトモンスターは見当たらないが、樹氷はそれなりに青空に映えてキレイである。
 しばらく歩くと正規ルートのトレースに合流。道がやや締まって固くなった。
 赤ヒモの付いた竹串も等間隔に。どうやら頂上まで続いているようだ。
 さすが百名山である。親切。 
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 ゆるい丘を越えると またゆるい丘が現れる。
 あれがピークか・・と思って登ると、まだ先に見える・・。それをいくつか繰り返す。
 深田久弥が八幡平のことを「高原逍遙が真価」と称賛していたが、
 その通り 散歩気分のなだらかさである。 冬場は道迷いが怖いけど・・。
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 北方を見やると岩木山が見える。
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12:24 山頂着
 ・・・・変なポーズ。
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 展望台らしきところでスキーを脱いで 山座同定する。
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 西方に森吉山が見える。
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 東南には岩手山。一番凛々しい。後ろに薄っすら見えるのは早池峰山だろうか。
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 八幡平の平は岱の意味である。 岱とは湿原のこと。
 山頂に湿原が広がっていることからその名がついた。
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 代や平がついた山は、山に湿原を持っていることが多いのだ。

12:30 ピーク出発
 下山。

 シールをはいで、滑降開始!
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 薄っすらパウダーを楽しむ。
 下山は道迷い怖い山だ。トレースからあまり外れないように滑る。
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 喉が渇いたな・・・。 テルモスの生姜湯改め、、煮汁を飲む。
 まじい・・・・と思いつつも・・意外なことに 運動した後の身体には
 しっくりと飲めたりして・・・・以外と飲めるのである。 認めたくない。

 蒸ノ湯の蒸気は遠くからも見えるため、これが指標になる。
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 アスピーテラインとの出合いまで降りると蒸ノ湯休憩所もすぐそこ。
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 道路脇の道路標識を見て雪深さを感じる。
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 来た道を逆に、秋田八幡平スキー場ピークまで山毛森を回りこむように歩く。
 トラバース気味の登り。 ちょっと疲れる。

 眼下に蒸ノ湯が見える。
 蒸ノ湯はまだ工事車両が入っていたので侵入&入浴は無理のようだ。あきらめる。
 そもそも侵入してたらブログに書けない。
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13:55 スキー場ピーク着・発
 スキー場ピークまで戻る。

 スキー場を滑降する。
 このスキー場は木立の間を滑るようなゲレンデ。
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14:00 駐車場着
 いろいろトラブルあったけど、なかなか楽しいBCだった。
 駐車場についてテルモスの煮汁を飲んだら、身体がちゃんと拒絶反応を
 示してくれたので、なんか安心した。

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■後生掛温泉
 駐車場でラジオを聴きながら弁当を食べて、、登山口に近所の後生掛温泉へ。
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 後生掛温泉は昔からの湯治場で、「馬で来て下駄で帰る後生掛」と謳われたように、
 昔から効能の高い湯として知られている。美肌の湯としても知られている名湯だ。

 外観は意外と立派。
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 温泉裏の湯沼。ここからホースで湯をひいている。
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 お風呂の写真は残念ながら撮れなかったが、
 神経痛に効く神経痛の湯、泡の出る火山風呂、泥湯、滝湯、温泉蒸気で蒸した
 箱蒸し風呂、温泉蒸気のサウナ、 露天風呂。。。。と
 まあ・・『温泉のディズニーランド』のようだった。

 湯屋も床も天井も湯船も木造作りで、年季が入っており、湯治場の風情がある。

 お湯はやや熱めで、濁っていて丁度よいぐらいの硫黄の香りがする。
 なかなか良い湯だ。

 1時間強、全ての湯を たっぷり堪能する。 満足。

 ちなみに焼山という山への登山口にもなっていた。(建物の中を通り過ぎて登るっていう)
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 すっかり温泉でのんびりしたら、日も暮れかけていた。

 帰り道に岩手山の美しい姿が見えたので車を止めてパシャリ。
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 美ヶ原のような・・緩やかな八幡平をパシャリ。
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 また遊びに来よう。八幡平。


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■花巻 大沢温泉
 長いドライブで湯冷めしたので、花巻で大沢温泉にも立ち寄った。


 この温泉・・・もう10回ぐらいは利用しているかも。
 川を眺めながら湯に入るのが、私は好きなんです。
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ええ~、雪壁、登ったんですかぁ~?!
こりゃ、達成感ありまくりですねぇ。
激闘の様子が目に浮かびます。(^^)

まきchin家が八幡平に行ったときはガスガスだったので、ピーカンの青空がうらやましい!
そして山頂の展望台、下まで雪に埋まってるとはビックリ。
あれ、3m以上はあったと思うのですが・・・。

先週の乗鞍とはまた趣が異なり、おだやか~な雪山歩きもまた良し、ですね。
生姜醤油湯(?)もまた、ほっこりあったかで良し!
【2009/03/25 22:40】 URL | まきchin #-[ 編集]
まきchinさん!

コメントありがとうございます。
やはりあれは高い展望台なんですね~。醤油味、是非お試しください!(笑)
【2009/03/27 13:54】 URL | ぽっか #-[ 編集]
うー、うー、うーつくしい。
(美しい)

素敵です。 行きたい。
今年は、いけるのかな。無理だなー。

さすが、豪雪地帯ですね。関東甲信越とはレベルが違いますなー。
しかし、、、車でいったんですかいな。
それはそれで、すごい。
【2009/03/29 22:06】 URL | atsu510 #-[ 編集]
atsuさん
コメント有難うございます。

私の実家は宮城にありまして、連休に宮城帰省のついでに
連休の中日を使っていったんです。

このエリアは いい湯治場がいっぱいあるので、
湯治に泊まりながら山遊びすると、楽しめるか・・と
思いますよ!

東北に来てみらいん(みなさい)。ってことで!
【2009/03/30 12:47】 URL | ぽっか #-[ 編集]
初めまして。
mixiからやってきました。

>やった!! 俺はやったんだ!!
素晴らしい♪ 目茶うけました。w
これからも覗きに来ますので
どうかよろしくお願いします。
【2009/03/30 19:27】 URL | 那ぁ #-[ 編集]
那ぁさん!
コメントありがとうございます。

那ぁさんもどこかで是非挑戦してみてください。
結構ね、、、難しいんですよ。登るの。笑
【2009/03/30 19:38】 URL | ぽっか #-[ 編集]














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