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劔・立山山行 1日目:立山★から続きます。


2日目:劔沢小屋→劔岳山頂→劔沢小屋→別山乗越→みくりが池温泉
 山と言えば 富士山かスキーで利用する山しか知らない私だったが、
 2年前から 突然に山登りに興味を持った。

 興味を持つには 憧れ というものがある。

 憧れの山があった。
 『劔岳』 と 『槍ヶ岳』の2峰である。

 「いつか、あのかっこいい山の矛先に立ってみたい。」
 「それは どんな気分なのだろう・・・」

 興味・・というより 好奇心。冒険心は膨らむばかり。

 一昨年の夏に白峰三山(北岳)を縦走して その憧れはより確かなものになった。

 昨年夏には憧れの1つ『槍ヶ岳』に遂に登ることができ、
 ちっぽけではあったが、それは 自信になった。

 そして、時間が経てば経つほど、残す『劔岳』に対する思いが強くなった。

 "今年こそ"の思いが。

 そして、、今日、私は劔岳に登ります。


5:00 起床
 劔岳 朝から小屋の外は雨だった。
 昨日まではっきり見えていた劔岳も雲の中・・・。

 劔岳は日本の一般登山道で最高レベルの危険な山道と言われる。

 岩場が雨で濡れたら、事故のリスクも高まる。
 「登りたい・・・けれど・・・勇気ある撤退かな・・・。」
 なんて思いつつも・・・とりあえず まだ朝の5時。
 おてんと様の様子をみることに。

 劔沢小屋から往復6時間の行程なので、逆算しても9時までにスタートできれば
 登頂できる。9時が判断ラインだな。

 小屋の受付付近でうろうろしていると なにやら おばさんが 興奮して小屋番さんにわめいている。
 大雨の中をスタートしようとしいて、、小屋の人に諌められているのだ・・・。
 なんて無茶な・・・・・・・。

 あげく、、予約が一杯だっつーのに、延泊交渉をしたりしている。


6:00 劔沢小屋出発
 6時頃になって雨が止んだ。空を見たら青空が見えてきた。
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 いけるかっ。

 「よし、今だ。行こう!」
 そそくさと 仕度をする。

 天候もあるが、この日 山頂アタックする 登山者は少なく、私含めて
 20名もいなかったんじゃないかな・・・。

 出発時に 小屋の人から事故多発地帯を教えてもらう。
 意外にも、事故が多いのは 下りのガレ場だという。
 難所を越えた後の "油断"が事故を呼ぶのだそうだ。
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 この日、私はその指摘を身を持って経験することとなる。


 劔山荘を越え、徐々に劔の懐深くに分け入っていく。
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 一服劔、前劔を越え頂上が近づくにつれ どんどん剣岳は険しさを増していった。
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 これまでに経験がないような 岩場が続く。
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 と。。。目の前を ツガイの雷鳥が現れる。
 緊張と緩和が楽しい。
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  岩場の傍に咲く花も色鮮やかで美しい。トリカブト、クルマユリの高山植物が風に揺れる。
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 前剣の門手前のトラバース
 「え?これを行くの?え???」なんて、リアクションをしてしまう。
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 恐怖感を振り払って 岩に取り付くと、、意外と足場もしっかりし、なんなく すすめた。

 カニのハサミも慎重にクリアして、、
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 いよいよカニのタテバイに取り付く。
 垂直に岩場を登る難所だ。
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 安全のためには 登山技術もそうだが、少なくとも 自重を腕だけで支える程度の
 体力は必要であるだろうと思う。
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9:30 山頂到着
 そして、、登り始めて3時間30分 9:30頃に、ついに登頂!!
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 頂上はガスっており全く眺望がなかったが、、今回は 景色には何のこだわりも
 なかった。「雨で濡れた 危険な岩場を無事に登ることができた」
 その達成感にただ満足である。

 登頂の喜びもつかの間、、遠くで雷鳴がなり山頂では雨が、、そして、雨は すぐに雹になった。
 あわてて、下山を開始する。


 下山は岩場を斜め下に這うように降りる。 カニのヨコバイから始まる。
 これが、、、、怖いんだ。 握った鎖が雨でヌルっと滑る。
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 ヌルヌル滑る鎖も怖いけど、 第一歩の足がかりが なんとも小さくて、 滑らせないかどうか 怖い。
 思わず「こえええ!」って 声がでてしまう。


 鎖が終わるとハシゴがあるが、、これが微妙に傾斜になっている岩の先にあり、、
 やはり滑らないか・・恐る恐る歩を進める。
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 そのうち、雷に捕まる。光と雷鳴が上や下や横から鳴る。
 下山の足も自然と足早になる。


 写真を撮る余裕もなくなった。。

 劔沢小屋が見えてくる。
 雷が怖いが、、もう少し・・。あと少し。。。

 「頼むから俺に落ちてくれるなよ。。。」

 そう願いながら進む。


 
 ・・・と、前劔を下っている最中のことだった。
 油断もあって、なんでもない砂利に足をとられて滑り 転んでしまった。
 慌てて、岩にしがみついたら、その岩もずるずるとすべる。

 あれ・・・ヤバイ??

 足が宙にある。


 必至で岩に体重をかけて、、足をばたばたし体制を変えて、岩のすべり落ちるのを止める。




 そっと、岩から這い上がり、、 自分が転んだ先を見ると、
 真っ暗な崖がぽっかりと口をあけていた。 落ちたらやばかった。


 冷や汗がでた。


 小屋の人がいうように、下山時の油断が 危ないのだ。
 改めて気を引き締め直す。


 その後、落ち着いて歩を踏みしめ、、無事に宿(劔沢小屋)に到着。
 「ただいま!登ってきました!」と 言ったら、
 小屋の主人に 「おお!登ってきたか!」と笑顔で出迎えてくれた。
 気分が高揚し、充実感で一杯だった。

13:20 劔沢小屋到着
 小屋の主人の話では、雷雨の時は 鎖が びりびり痺れるから、その点にも
 気をつけなきゃいけないのだそうだ。 
 ・・・・なるほど。危険な岩場で反射的に鎖を離して滑落しちゃうかもしれないもんね。


 その後、花の写真を撮りながら、劔エリアを後にする。
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 劒御前小屋まで戻り、劒岳の雄姿を振り返る。
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 名残惜しいが、、また会いにくればいい。
 山を好きな気持ちに確信をもてたら、またこの景色が恋しくなるはずだ。


 それにしてもこの連休はよく歩いた。
 早池峰、鳥海山登山と連登し、間を空けたとはいえ、立山連峰縦走と、、今日の劒。  
 筋肉疲労はそれほどでもないが、足裏には血豆が5つもでき、、大半が潰れてしまった。
 歩く度にズキズキ痛む。
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 雷鳥平の眺めを見渡して、室堂エリアまで戻っていく。
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16:30 みくりが池温泉到着
 ボロボロになりながらも、、今夜の宿、みくりが池温泉ホテルに到着した。
 みくりが池の畔にある宿で、
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 宿の西側には硫黄の湯煙がボコボコふいている。
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 この宿の温泉は、日本一高所にある温泉。
 源泉かけ流しの湯は疲れきった身体を癒してくれるのだ。
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 夕飯・・。  旅館レベルだぜ。
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 そもそもテントを持っていない私の立山連峰縦走は、温泉宿宿泊が前提にある。
 このホテルは人気の宿で、半年も前から予約がうまっているほどの宿であるが
 今回私は山行の5日前に電話で問合せた時に、たまたまキャンセル空きがでたために、
 予約をとることができた。  ラッキーというか運命というか。


 この夜、、私は登頂の興奮からか、、なかなか眠れなかった。
 夜中に起きて誰もいない湯屋へ何度も浸かりにいった・・・。



3日目:みくりが池温泉→室堂BT
 翌日。  立山を離れる日。

 (ちなみに朝飯はバイキングだった。  めっさくった。)
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 ピーカン。 青空に青白い月が浮かぶ。
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 美しい 朝の みくりが池。 徐々に観光客で賑わいを増していく。
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 室堂まで戻り、立山を振り返る。
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 行きは富山から登ってきたが、帰りは長野側に降りることにした。

 トロリーバス⇒ロープウェイ⇒ケーブルカー⇒黒部ダム歩き⇒トロリーバス
 と約2時間半かけて 立山から下界に降る。

 立山で度々でてくる トロリーバスという乗り物はおもしろい。
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 電動バスなのだが、蛇行することなく、狭い直線のトンネルを電車のように進むのだ。
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 黒部ダムは 観光放水をしていた。すごい迫力。
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 2重の虹が現れ、美しかった。
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 ダムの上方には立山連峰が見えた。
 遥かな山・・だよな。
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 長野から東京への帰りは やはり 青春18切符で帰る。
 重松清の『ナイフ』を読む。 この人は いじめの描写を 徹底的に 逃げずに 描くから好き。






 どうでもいいことだが、劔は様々な表記の仕方がある。
 ざっとあげるだけでも、劒劔剣剱劍。  
 どうして・・こんなに表記があるのだろう?

 とりあえず、今回は劔の字を使うことで統一した。
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GWに登ったばかりの剱。
夏にも行ってみたくなりました。
【2009/05/19 11:04】 URL | 那ぁ #-[ 編集]
>那ぁさん
コメントありがとうございます!

古いメモを書き起して、レポート書いてますが。
レポート書いていると改めて那ぁさんの冬の劔岳山行の記事は
素晴らしいと思いますよ。

私も挑戦したいです。
【2009/05/19 12:16】 URL | ぽっか #-[ 編集]
ぽっかさん、おはようございます。

2006年の8月、私は雷鳥平で初めてテン泊したのが
思い出です。
剱は私も憧れの山。 昨年行ったのですが、強風で
敗退しました。。。
今年再挑戦したいのですが、映画の影響で人が多い
のかなぁ・・・
【2009/05/20 06:38】 URL | しょもも #-[ 編集]
>しょももさん
いつもコメントありがとうございます。
いいですね雷鳥平でテント泊。
私も今なら絶対テント泊で行きたいです。
今年は賑わうでしょうね。高尾山ほど気軽には入れないでしょうけど。
景色が変わることのないよう願いたいですね。
【2009/05/20 08:32】 URL | ぽっか #-[ 編集]














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